- 信頼性のあるクチコミこそ最大の広告
UGCとは、ユーザーが自発的に投稿する商品レビュー・写真・動画・SNS投稿などのコンテンツを指します。企業発信ではない分、生活者視点でのリアルな声として信頼性が高く、CVR(コンバージョン率)を大きく引き上げる効果があります。
モール内でも、レビュー評価や写真付きレビューの有無は購買判断に大きく影響し、Google検索結果においても「レビューありページ」の上位表示が期待できます。
成功するUGC施策①:フォトコンテストの実施
■ 概要
フォトコンテストは、ユーザーに商品を使用した写真を投稿してもらい、その中から優秀作品を選んでプレゼントなどを進呈する企画です。InstagramやX(旧Twitter)などSNSを活用することで、モール外への拡散効果も狙えます。
■ メリット
- 商品利用シーンの可視化
- SNSでの二次拡散
- 商品理解の深化
- ブランドのファン化促進
■ 実施ステップ
- テーマ決定:「我が家の〇〇レシピ選手権」など、季節性やライフスタイルに絡めると参加率が向上。
- 投稿ルール設定:「#商品名 + #キャンペーン名」の指定で集計を簡素化。
- キャンペーンページ作成:RMS内でのLPや、Instagram投稿用テンプレートも整備。
- 入賞者プレゼント設計:クーポンやポイント、商品プレゼントなど。
- 選出・掲載:EC商品ページ内に「みんなの投稿」枠を設け、販売導線と接続。
成功するUGC施策②:レビュー投稿キャンペーンの活用
■ 概要
モール特有のレビュー文化を逆手に取り、「レビュー投稿でクーポンプレゼント」などの仕組みでUGCを量産する施策です。レビュー収集はアルゴリズム対策にもなり、特に楽天市場やYahoo!ショッピングでは評価スコアの底上げが検索順位や転換率に直結します。
■ メリット
- 商品ページの厚みが増す
- SEO対策(レビュー内の自然言語)
- 商品改善に役立つ生の声が収集できる
■ 実施方法(楽天市場の場合)
- RMSの「レビューキャンペーン設定」からクーポン配布を連動
- 「レビュー投稿で○○プレゼント」の画像を商品画像2〜4枚目に設置
- 定期的にレビュー内容を抽出・分析し、商品説明文やFAQに反映
モール別:UGC戦略の実行ポイント
● 楽天市場
- 画像付きレビューの有無が強く影響。高レビュー数×写真投稿がキモ。
- 「みんなのレビュー画像集」コーナーやバナー経由で、購買導線を補強。
- 「ROOM」経由でシェアされた場合の効果も高く、インフルエンサー活用も視野に。
● Yahoo!ショッピング
- ユーザビリティが高いため、商品レビューの表示箇所を意識。
- 「PayPayキャンペーン」と連動し、「レビュー投稿でポイントバック」などの構成も効果的。
● Amazon
- 投稿写真や動画レビューの掲載率が、A+ページとの相乗効果を生む。
- ブランド登録済みであれば「カスタマーハイライト」の活用でレビューから訴求が可能。
実際に効果が出たUGC施策事例

事例①:冷凍食品ブランド(楽天市場)
- 施策内容:フォトコンテスト「うちの冷凍夜ごはん選手権」
- 参加者数:約600件
- 成果:CVR1.5倍/Instagramフォロワー2.3倍/レビュー数600→1,200件
事例②:スキンケア商材(Yahoo!ショッピング)
- 施策内容:レビュー投稿で次回使える500円OFFクーポン配布
- 期間:約1ヶ月
- 成果:★4.6→★4.8へ評価上昇/商品ページ滞在時間が平均+45秒
ユーザー参加型UGCがもたらす“購入後体験”
UGCは、単なるレビューや写真投稿にとどまらず、購入後の体験を「語りたい」「共有したい」と思わせるきっかけを創出する点にあります。たとえば、自社商品が「毎日のルーティンに欠かせないアイテム」や「家族の思い出の一品」として語られた場合、それは広告の何倍もの影響力を持ちます。
成功の鍵は「設計と育成」
UGCは“設置したら終わり”ではありません。
- 投稿の増減
- 品質(画質・内容の具体性など)
- 他レビューとのバランス
- 炎上やクレーム投稿の対応
これらを継続的にモニタリング・育成しながら、コンテンツ資産として定着させる運用体制が求められます。
GastroduceJapanでは、UGC設計の段階から、投稿導線の実装、レビュー分析、LPへの活用まで一気通貫での支援が可能です。
【まとめ】UGCをECの資産にするために
UGCは、「ユーザーに作ってもらう広告」とも言える最強のマーケティング施策です。
- フォトコンテストは“共感”と“参加”を生む
- レビュー施策は“信頼”と“実績”を育てる
- モール特性に合わせた戦略が鍵
これらを単発で終わらせず、継続的に価値を生み出すコンテンツ資産に昇華させることが、モールECの成功を左右します。