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食品ECで「売れるLP」をつくるための5つの視点|デザインで強く伝える訴求テクニック

目次

目次
  1. はじめに|“伝わる表現”はデザインで生まれる
  2. 訴求要素01:サイズ感・不揃い
  3. 訴求要素02:味について
  4. 訴求要素03:賞や実績(楽天ランキングなど)
  5. 訴求要素04:包装について
  6. 訴求要素05:調理方法
  7. 最後に

はじめに|“伝わる表現”はデザインで生まれる

食品ECにおけるLP(ランディングページ)の力は、商品そのものの価値以上に、「どう見せるか」「どう伝えるか」で決まります。
中でも、視覚に訴える表現=デザインでカバーできる領域は、購買意欲に直結する最重要ポイントです。

本記事では、「サイズ感」「味の印象」「実績・受賞歴」「包装」「調理方法」など、デザイン映えする訴求要素5選を、事例付きで解説します!

訴求要素01:サイズ感・不揃い

欠点に思える特徴が、購入の決め手になることも!

食品のサイズや形状に「統一感がない」「他商品よりも小ぶり」といった特徴があると、ついネガティブな印象を持たれがちです。しかし、実際の購買行動において、消費者は必ずしも“完璧な見た目”を求めているわけではありません。
むしろ、それらの要素が購入のきっかけになることもあるのです!

例01:小ぶりな海老

確かに「サイズが小さいからメイン料理には向かない」と考える人がいる一方で、「パクパク食べられる一口サイズで、お弁当のおかずにぴったり」「子どもが食べやすいサイズで、お弁当のスキマにも便利」というふうに、“使いやすさ”を重視する層にはむしろ歓迎されるポイントになります。

例02:野菜のカットや肉のスライスなどが不揃いな商品

「味や品質にはまったく問題ありません」「自然のままの形をそのまま生かした無添加仕上げです」「たっぷり詰めてお得にお届け!」といった言葉と合わせて伝えることで、“お得さ”や“素材の素朴さ”を魅力として際立たせることができます。

こうした特徴は、以下のようなニーズやライフスタイルを持つ顧客に刺さります。

  • 冷凍庫にストックしておきたい“毎日使い”の自家需要層
  • 価格重視・ボリューム重視で探しているファミリー層
  • 加工前提で調理するから見た目にはこだわらない実用派
  • 「訳あり」「業務用」で掘り出し物を探しているリピーター

さらに、デザイン面でも訴求力を高める工夫は多くあります。

商品を指でつまんだり、箸で持ち上げたりして“ひとくち感”がわかる写真を掲載したり、

価格帯の安さとセットで「訳ありだけど味は本格」と文字を重ねる――これだけで、消費者は“使いどころ”を具体的にイメージできます。

つまり、不揃い・小さい=欠点 という発想は、ECの文脈では思い込みにすぎません。
言い換えれば、見た目に頼らず、“どう使うか”“どんな人に向いているか”という観点に変換して表現することが、売れるLPづくりの第一歩なのです。

訴求要素02:味について

美味しさだけでなく、「誰に」「どう良いか」も伝える

味の魅力を伝える際は「美味しい」「コクがある」だけでなく、“誰にとって”どんなメリットがあるかを具体的に示すことも重要です。
たとえば、「脂身控えめでさっぱり」は、「高齢の方でも食べやすい」「健康志向の方にぴったり」と言い換えることで、ターゲットの生活に寄り添った訴求になります。
ただの味の説明ではなく、「この人に、こう役立つ」という視点を加えることで、商品の魅力は何倍にも膨らみます。

例01:脂が少ない魚 → 「さっぱり・上品な味」

たとえば、脂身が少ない魚や鶏むね肉のような淡白な部位は、「物足りない」「パサパサしてそう」という印象を持たれやすいジャンルです。
しかしそれを逆手にとり、「脂身控えめでさっぱり上品な味わい」「朝食にもぴったりな、軽やかでやさしい口当たり」といった言葉を添えるだけで、健康志向の方・高齢者・胃もたれが気になる層にとって魅力的なイメージに変わります。

  • 「ヘルシーだけど、味はしっかり」
  • 「脂っこくないから、朝からでも食べやすい」
  • 「お吸い物や雑炊にしても、出汁が美味しい」 など…

このように、“脂がない”ことが様々な人・様々なシチュエーションにおいてのメリットになり得るのです。

例02:甘さ控えめ → 「素材の味を活かしたやさしい甘さ」

甘さ控えめなスイーツやおかずに対しても、同様の手法が使えます。
たとえば、「甘さ控えめ」というワードは一歩間違えると「味が薄い」「ぼんやりしている」という印象につながるため、「誰にとって、どんな良さがあるのか?」を明確に補足する必要があります。

  • 「毎日食べても飽きない、やさしい甘さ」
  • 「お子様からご年配の方まで、安心して召し上がれる控えめな甘み」
  • 「素材本来の味を引き立てる、自然派仕上げ」

このように、“甘さ控えめ”=“上質・自然・繊細”という価値を付加すれば、単なる説明ではなく、「この味なら食べてみたい」と思わせる訴求に変化します。

まとめ:美味しさや味に付加価値を

「誰にとって、どう嬉しい味なのか?」という視点を軸に、“使いどころ”と“食べるシーン”をセットで伝えることが効果的です。

  1. “誰にとって”どんなメリットがあるかを伝える
    ターゲットごとにどんなメリットがあるかを具体的に伝えることで、商品の魅力がより深く伝わります。
  2. 味の特徴をターゲットやシーンに合わせて強調
    味の特徴は、ターゲットやシーンに合わせて言い換えることで、より強い訴求力を持たせることができます。
  3. 単なる説明ではなく、価値を付加して伝える
    “甘さ控えめ”や“脂身控えめ”という特徴もただの説明に終わらせず、「誰にとってどう良いか」「どう役立つか」を加えることで、価値を高めます。

こうしたメッセージによって“使うイメージ”を想起させ、購買行動に繋げましょう。

訴求要素03:賞や実績(楽天ランキングなど)

食品ECの世界では、どれだけお客様に「信頼されるか」が購入を左右する最大の要因のひとつです。
この「信頼」を一瞬で獲得できるのが、“実績”や“評価”の提示。
その中でも特に有効なのが、楽天ランキングやモール特集への掲載、月間販売実績など、外部から評価された事実です。

とはいえ、現場では次のような声もよく聞きます。

「ランキング1位っていっても、デイリーだし……」
「掲載されたのはたった3日間だったから載せづらい」
「数字が中途半端でインパクトが弱い気がする」

このように、“控えめな姿勢”を選んでしまうケースは少なくありません。
ですが、これは非常にもったいない判断です。
こういった情報がユーザーへ大きく響く可能性もあります。

一瞬でも、事実であることが大切

楽天ランキングの「デイリー1位」でも、それは間違いなく他商品を上回った実績であり、“一瞬でも選ばれた”という事実に価値があるのです。

さらに、ユーザーは「今これが売れている」「注目されている」「楽天が特集に取り上げている」という情報に非常に敏感です。
購入を迷っているとき、“それを後押しする決め手”として、ランキング実績や掲載履歴は強力な判断材料になります。

つまり、売上の“瞬間最大風速”は、あらゆるセールスコピーの中でもっとも「信頼感」を生む武器の一つです。

実際の訴求文の例

  • 楽天ランキング1位獲得!(※2025年7月4日 デイリー部門)
  • 月間販売数 10,000食突破!ありがとうございます
  • 楽天市場「父の日特集」に掲載されました
  • レビュー件数1,000件超え/★4.6以上の高評価!

このようなコピーは“選ばれている感”を明確に可視化できるため、第一印象で安心感を与えるのに非常に効果的です。
※これらを訴求する場合、集計日・プラットフォーム名・対象範囲などを明記するのが適切です。

デザインで「信頼感と説得力」を補完する

文言だけでなく、見せ方(=デザイン)によって説得力は倍増します。
おすすめは以下のような演出です。

  • ゴールドや赤の背景帯を使用して、視覚的に“受賞感”を演出
  • 王冠・トロフィー・ローレルリースなど「受賞や1位の象徴」をアイコン化
  • 楽天の実際のランキング画面のキャプチャや掲載画面のスクリーンショットを貼り付けて、「本当に掲載されている」ことを視覚証明
  • 実績数値は太字・フォントサイズ大きめで強調

デザインにおけるポイントは、「事実+装飾=説得力のある表現」になっているかどうかです。
見せ方に少しこだわるだけで、同じ実績でも印象はまったく変わります。

「誇張しない範囲で最大限に伝える」ことが信頼につながる

ユーザーの心理としては、
「他の人が選んでいる=安心できる」
「楽天に取り上げられている=信頼できる」
という“社会的証明”に弱いため、たとえ“小さな1位”でもそれは大きな意味を持ちます。

迷わずアピールしよう。「一瞬の実績」は立派な“選ばれた証”

  • 一瞬でもランキング1位は価値がある
  • 特集掲載・月間売上・レビュー数なども信頼の根拠になる
  • ユーザーは“他の人が選んだ実績”を重視している
  • 訴求文+ビジュアルで“堂々と”アピールすることが大事
  • 小さな実績も「見せる力」で大きな武器になる

ECにおいては、「売れている」ことを伝えるだけで、購入率は大きく変わります。
ぜひ、“一瞬の栄光”も逃さず、堂々と、わかりやすく、視覚的にアピールしていきましょう。

訴求要素04:包装について

「簡素だからこそ価値がある」と伝える演出を。

食品ECにおいて、「包装」は単なる梱包資材ではなく、そのブランドの姿勢や丁寧さが表れる重要な要素です。
とくに贈答用やギフトニーズを含む商品では、「どんな状態で届くのか?」が購入者にとって気になるポイントであり、見た目・清潔感・梱包の丁寧さが“安心”や“信頼”に直結します。

一方で、実際の販売現場では、環境配慮や価格維持の観点から、あえて「簡易包装」「資材の再利用」「外装は無地段ボール」などを採用しているケースも多いのが現実です。

しかし、そうした包装形態が消費者にとってネガティブに見えてしまうリスクも同時に存在します。
「贈り物に見えないのでは?」「手抜きだと思われないか?」
といった印象につながってしまうと、せっかくの商品価値が損なわれてしまいかねません。

包装の“意図”を丁寧に伝えることで、共感と納得が生まれる

そこで大切なのは、「なぜこの包装なのか?」という背景や意図を、しっかり言葉とデザインで伝えることです。

たとえば、以下のような訴求コピーは、「簡素=低品質」という誤解を防ぎ、むしろ信頼や企業姿勢への共感につなげるメッセージになります。

「環境に配慮したエコ包装でお届けしています。地球にもやさしい選択を。」
「必要最低限の梱包で、コストを削減。その分、お求めやすい価格でご提供しています。」

つまり、簡素な包装も“戦略的な選択”であることを明確に伝えることで、ネガティブではなく“良心的な印象”として受け取ってもらえるのです。

デザイン・画像の見せ方も重要

言葉だけでなく、ビジュアルでの補足説明や見せ方の工夫も効果的です。
たとえば、以下のような施策が「安心感」を後押しします。

  • 梱包状態の写真を掲載する
    実物の梱包が清潔で丁寧に詰められていることを視覚的に伝えるだけで、「あ、しっかりしてるな」と印象が変わります。
  • ギフト包装が必要な場合のオプション表記を加える
    「+300円でギフトラッピング対応可能」「簡易のしシール無料対応」など、選択肢を見せることで“手抜き”と誤解されにくくなります。

ギフト用途でなくても「梱包」は評価されている

実際、楽天やAmazonのレビューでも「梱包が丁寧だった」「簡易だけど綺麗に包まれていた」など、商品以外の満足要因として梱包が触れられているケースは非常に多いです。
つまり、梱包はただの“商品を守る手段”ではなく、EC上で顧客と直接接点を持つ“体験価値の一部”と捉えるべき領域です。

「ギフトではないから包装は重視されない」と考えるのではなく、むしろ「自宅用でも、商品への気遣いが感じられる包装」がリピートや口コミにつながるのです。

まとめ:包装=ブランド体験。理由が伝われば信頼につながる

環境への配慮やコスト削減の観点から、シンプルな包装が選ばれることは、消費者にとって共感を得やすいポイントです。
重要なのは、「なぜこの包装なのか?」をしっかり伝えること。これにより、納得感と共感を生み出せます。

また、梱包状態を写真で見せることで、“丁寧さ”や“安心感”を視覚的に補完でき、信頼を高めます。ギフト対応や再利用資材の使用について説明することも、信頼感の向上に繋がります。

包装は「ブランド体験」の一部であり、商品の外装も商品の価値を伝える重要な要素です。

訴求要素05:調理方法

「手間がある」ではなく「ここまで準備済み!」という視点転換を。

冷凍食品や惣菜商品を販売する際、“調理方法”の伝え方が購入率を左右するキーポイントになります。
中でも、電子レンジで加熱するだけの商品と比べて、「油で揚げる」「フライパンで焼く」など、ひと手間かかる工程が必要な場合には注意が必要です。

一般的に、「レンチン不可=面倒そう」という印象を持たれることが多く、その時点で離脱されてしまうケースもあります。
ですが、それはあくまで“伝え方次第”です。
調理の負担を強調するのではなく、「ここまで下処理が済んでいる」「これだけで本格的な一皿が完成する」という前向きな視点に変換することで、商品の魅力はぐっと伝わりやすくなります。

視点を「手間」から「完成度」にシフトする

「揚げなきゃいけないから面倒…」と感じさせるか、
「揚げるだけで、まるで専門店のような味が楽しめる!」と感じさせるか。
これは、まさに視点の切り替えと言葉の設計で決まります。

たとえば、「下味付き」「衣済み」「成形済み」「凍ったままOK」など、商品側がすでに行っている工程は、ユーザーにとって“手間がかかるはずの工程を代行してくれている”という大きなメリットです。

この状態を以下のように伝え直すだけで、印象は大きく変わります。

❌ 面倒な揚げ調理が必要
⭕ 揚げるだけ!衣付け・味付け済みで“あとは仕上げるだけ”

実際に使える訴求コピー例

  • 「揚げるだけで本格おかずが完成!下ごしらえ不要」
  • 「味付け・衣付きだから、解凍せずにそのまま調理OK」
  • 「冷凍庫から出して、油に入れるだけ。たった5分でお店の味」
  • 「“あと一品どうしよう”が解決!時短・本格・家族ウケ◎」

このように、調理工程を「仕上げの楽しみ」や「本格感」に転換することが、家庭内での役割意識や達成感にもつながり、結果的に“買いたい”気持ちを後押しします。

デザインで“手間が少ない”と体感させる工夫

ビジュアルでも“簡単さ”や“完成のイメージ”を伝える工夫が重要です。

以下のような要素をLPに組み込むと、視覚的に「これならできそう」「面倒じゃない」と直感的に伝えることができます。

  • 「3ステップで完成!」などのアイコン or イラスト付きフロー
    例:「冷凍庫から出す」→「油に入れる」→「完成!」
  • 揚げている最中のシズル感ある写真・動画のサムネイル
    油の中で泡が立つ様子や、箸で引き上げるカットは臨場感◎
  • 盛り付け後の食卓イメージ写真
    できあがりの見栄えが伝われば、購入後のシーンが想像しやすくなります

どんな人が“買う理由”になるかを言語化する

最後に、ターゲットとなるユーザー像に寄り添ったメッセージを添えると、より強い共感を得られます。

  • 忙しいワーママ・共働き夫婦:「仕事帰りでもパパッと調理。頼れるストック食材」
  • 揚げ物を控えていた人:「たまには揚げたてを。あとは入れるだけの手軽さで」
  • 高齢者や調理初心者:「火の扱いに不安があってもOK。説明書付きで安心」

このように、「どんな生活の人に、どんなシーンで便利なのか」を具体的に言語化することで、ただの“商品情報”が“自分ごと”に変わります。

まとめ:調理の“負担”ではなく、“仕上げの楽しさ”へ変換する

衣付き・味付き・成形済みの商品は、「ここまで準備されている価値」をしっかりと明示することで、手間が省ける点が強調されます。

また、「レンチン不可」という調理方法をそのままネガティブに伝えるのではなく、「プロの味を再現する調理工程」として言語化し、手間を楽しみに変える表現を使いましょう。
「簡単そう」「おいしそう」「自分でもできそう」と感じさせるビジュアルを用意することで、ユーザーが挑戦しやすい気持ちを引き出せます。

さらに、シーンやターゲット別に、なぜ便利でどう使えるのかを明確に伝えることで、商品の価値をより具体的に感じてもらえるようになります。

最後に

LPは「説明の場」ではなく、「購入後のイメージを具体化する場」です。
少しの工夫で、“売れない理由”は“買いたくなる理由”に変えられます。
ネガティブをポジティブに変換するこの5つの視点を、LP設計にぜひ活かしてください。

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