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  • 【2026年最新】TikTok Shop LIVEオークションのやり方|利用条件・入札と支払いの流れ・開始価格の決め方

【2026年最新】TikTok Shop LIVEオークションのやり方|利用条件・入札と支払いの流れ・開始価格の決め方

目次

TikTok Shop LIVEオークションとは、「TikTokのLIVE配信の中で商品を競りにかけ、入札期間が終わった時点で最も高い金額を提示した購入者に販売する機能」です。

ただし、どのショップでも使えるわけではなく、対象はTikTok Shopが定める条件を満たしたセラーに限られます。中古品やコレクターズアイテム向けの機能と思われがちですが、食品・飲料も出品できるカテゴリーに含まれています。

これからLIVEオークションを試してみようという担当者の方は、次のような点が気になっているのではないでしょうか。

  • 自社のショップがLIVEオークションの条件を満たしているのか
  • 配信前に何を準備し、配信中はどの画面で何を押せばよいのか
  • 視聴者はどうやって支払うのか、開始価格はいくらにすればよいのか

やるべきことは、「配信前」「配信中」「配信後」の3つの場面に分けて考えると整理しやすくなります。配信前に商品をオークション用に切り替えて開始価格を決めておき、配信中は1商品ずつ開始ボタンを押していきます。配信後は、支払いが済んでいない注文がないかを確認すればひと区切りです。視聴者の支払いは、あらかじめ登録したカードかApple Payに自動で請求されるので、セラー側で集金する必要はありません。開始価格は、入札が1件しか入らなくても赤字にならないよう、販売手数料と送料から逆算して決めるのがポイントです。

本記事では、LIVEオークションのメリットとデメリット、使える条件、商品の準備から配信中の開始までのやり方、購入者の入札と支払いの流れ、開始価格の決め方、向いている商品、食品の事例、注意点について、順を追って解説します。

最後まで読んでいただければ、初めてのLIVEオークション配信に向けて、配信前・配信中・配信後にそれぞれ何をすればよいかが見えてくるはずです。LIVE配信で新しい売り方を試してみたいEC事業者の担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事の対象者

  • TikTok Shopに出店していて、LIVEオークションを初めて使うEC事業者の担当者の方
  • 配信中の操作や、視聴者への入札・支払いの案内のしかたを知りたい方
  • 手数料と送料を踏まえて、開始価格をいくらにするか決めたい方

この記事を読んでわかること

  • LIVEオークションを使える条件と、セラーセンター・LIVEマネージャーでの操作手順
  • 購入者が支払い方法を登録してから落札・支払いを終えるまでの流れと、配信の冒頭で読み上げる案内文の例
  • 赤字にならない開始価格の計算方法と、規約違反を避けるための注意点
目次
  1. TikTok Shop LIVEオークションとは?
  2. TikTok Shop LIVEオークションのメリット
  3. TikTok Shop LIVEオークションのデメリット
  4. TikTok Shop LIVEオークションを使える条件|審査・アカウント・カテゴリー
  5. TikTok Shop LIVEオークションのやり方|商品の準備から配信中の開始まで
  6. 購入者の入札と支払いの流れ|配信中に視聴者へ伝えておくこと
  7. TikTok Shop LIVEオークションの開始価格の決め方|手数料と送料を引いて採算を検算する
  8. LIVEオークションに向いている商品・向いていない商品|食品の場合
  9. 【事例紹介】高級和牛の希少部位をTikTok Shop LIVEオークションで販売した事例
  10. TikTok Shop LIVEオークションの注意点|規約違反とトラブルを避ける
  11. TikTok Shop LIVEオークションに関するよくある質問
  12. TikTok Shop LIVEオークションのまとめ
  13. あわせて読みたい

TikTok Shop LIVEオークションとは?

固定価格のLIVE販売とLIVEオークションを左右に並べた図。固定価格のLIVE販売は、セラーが設定した価格で、視聴者が商品を購入したときに購入が決まり、購入から1時間は無料でキャンセルできる。LIVEオークションは、開始価格から入札で上がり、カウントダウンが終わった時点の最高額が販売価格になる。落札時点で確定し、1時間の無料キャンセルは適用されない
販売価格を決めるのは、セラーではなく視聴者の入札

TikTok Shop LIVEオークションとは、「TikTokのLIVE配信の中で商品を競りにかけ、入札期間が終わった時点で最も高い金額を提示した購入者に販売する機能」です。

視聴者は画面のカウントダウンを見ながらその場で入札し、競り合った末の最高額がそのまま販売価格になります。セラー向けのガイドには「カウントダウン入札」という呼び方も出てくるので、同じ機能のことだと覚えておくとよいでしょう。

  • 固定価格のLIVE販売との違い
  • 日本で使えるようになった時期と出品できるもの

固定価格のLIVE販売との違い

固定価格のLIVE販売との最も大きな違いは、販売価格を決めるのがセラーではなく、視聴者の入札だという点です。セラーが決めるのは入札のスタート地点となる開始価格で、オークション用の商品には定価を設定しません。

このほか、購入が確定するタイミングや、購入後に無料で取り消せるかどうかにも違いがあります。

項目 固定価格のLIVE販売 LIVEオークション
販売価格 セラーが設定した価格 開始価格から入札で上がり、最高額が販売価格になる
購入が決まるタイミング 視聴者が商品を購入したとき カウントダウンが終わり、落札者が決まったとき
購入後の無料キャンセル 購入から1時間は無料でキャンセルできる 落札時点で確定し、1時間の無料キャンセルは適用されない

日本で使えるようになった時期と出品できるもの

日本のTikTok ShopでLIVEオークションの提供が始まったのは、2026年4月8日です。開始時点で対象とされたのは、ブランドとの数量限定のコラボ商品や先行販売の商品などで、そのほかにも幅広いカテゴリーが含まれていました。

中古品については、開始時点では一部のカテゴリーに限られており、今後順次広げていく予定と発表されています。少しわかりにくいのが、利用できるセラーの範囲です。発表では「要件を満たしたセラーのみ」、コンテンツ・ポリシーでは「4月8日よりすべてのセラーに提供」と書かれています。とはいえ、どちらも利用要件を満たすことが前提になっているので、「自社が使えるかどうかは条件次第」と捉えておけば問題ないでしょう。

関連記事:TikTok Shopとは|食品D2Cが知っておきたい基本の仕組みと始め方

TikTok Shop LIVEオークションのメリット

LIVEオークションのメリットを、価格の付け方・注文の確定・代金の回収の3つに分けた図。①定価を決めず、配信の場の入札で価格を付けられる。②落札で注文が確定するので、配信中に残り数を数えながら進められる。③落札額は落札者のカードかApple Payに自動で請求され、支払いを催促する手間がかからない
出店者から見た利点は「価格の付け方」「注文の確定」「代金の回収」

出店者から見たLIVEオークションの利点は、「価格の付け方」「注文の確定」「代金の回収」の3つに集約されます。定価を決めなくても入札で価格が付き、落札した時点で注文が確定します。代金もTikTok Shopが落札者へ自動で請求してくれるので、回収の手間がかかりません。

  • メリット①:定価を決めず、配信の場の入札で価格を付けられる
  • メリット②:落札で注文が確定するので、配信中に残り数を数えながら進められる
  • メリット③:落札者に支払いを催促する手間がかからない

メリット①:定価を決めず、配信の場の入札で価格を付けられる

相場の比較対象が少ない一点物や数量限定品も、定価を決めずに売り出せます。セラーは開始価格を決めておき、そこから先の価格は、配信を見ている視聴者の入札によって上がっていきます。

状態が1点ごとに違う商品や、入荷のたびに中身が変わる商品は、固定価格だとどうしても値付けの根拠を説明しにくいものです。配信で商品の魅力を伝え、その場の需要に価格を委ねる売り方は、こうした商品の新しい販路として試してみる価値があると思います。

メリット②:落札で注文が確定するので、配信中に残り数を数えながら進められる

通常の購入には「購入から1時間は無料でキャンセルできる」というルールがありますが、オークションの落札には適用されません。注文は落札した時点で確定し、自動で作成されます。

そのため、用意した数のうちいくつ売れたかを配信しながら把握でき、反応を見て残りの出品順を組み替えることもできます。ただし、発送前であれば購入者はキャンセルを申請できます。セラーが発送までの所要時間の基準を守れなかった場合も例外扱いになるため、発送体制は配信前に整えておくと安心です。

メリット③:落札者に支払いを催促する手間がかからない

落札額は落札者のカードかApple Payに自動で請求されるので、セラーから落札者へ支払いをお願いする手間はかかりません。

1回の配信で何点出品しても、落札者ごとに金額を連絡して入金を待つ、といった作業は発生しません。支払いについて声をかける場面があるとすれば、支払い待ちになった落札者が出たときくらいでしょう。

TikTok Shop LIVEオークションのデメリット

LIVEオークションの3つのデメリットと、配信前の準備を上下に並べた図。入札が1件なら開始価格で売れることには、LIVEイベントで配信の予定を事前に告知する。1商品ごとに紹介と操作を繰り返すことには、出品の順番・開始価格・入札モードを進行表にまとめて共有する。条件を満たしたセラーしか使えないことには、指標を落とさない運営を続ける
3つのデメリットは、配信前の準備次第で影響を小さくできる

LIVEオークションで気をつけたいのは、入札が少ないと価格が伸びないこと、1商品ごとに段取りが必要なこと、使えるセラーに条件があることの3つです。いずれも、配信前の準備次第で影響を小さくできます。

  • デメリット①:入札が1件なら開始価格で売れるため、視聴者を集める準備が要る
  • デメリット②:1商品ごとに紹介と操作を繰り返すため、配信の段取りが増える
  • デメリット③:条件を満たしたセラーしか使えず、指標を保ち続ける必要がある

デメリット①:入札が1件なら開始価格で売れるため、視聴者を集める準備が要る

オークションでは、入札期間が終わった時点で最も高い金額を出した人が商品を購入します。つまり、入札が1件しか入らなければ、その商品は開始価格のまま売れることになります。

視聴者が少ない時間帯や、商品の魅力がうまく伝わらなかった回では、価格がほとんど伸びずに終わることもあるでしょう。LIVEイベントで配信の予定を事前に告知しておき、視聴者が十分に集まってからオークションのコーナーに入るよう、出品の順番を組み立てておくのがおすすめです。

デメリット②:1商品ごとに紹介と操作を繰り返すため、配信の段取りが増える

オークションでは、商品の紹介、開始、カウントダウン、落札の発表という流れを1商品ずつ繰り返します。次の商品のオークションを始めると、それまでピン留めされていた商品も新しい商品に入れ替わります。

いったん開始すると商品の編集も削除もできないので、配信中にその場の判断で設定を変えることはできません。出品の順番・開始価格・入札モードを1枚の進行表にまとめ、管理画面を操作するスタッフと共有してから配信に臨むと、当日の進行がぐっと楽になります。

関連記事:TikTok Shopライブコマースのやり方|初めての配信までにやるべきこと

デメリット③:条件を満たしたセラーしか使えず、指標を保ち続ける必要がある

LIVEオークションを使えるのは、TikTok Shopの条件を満たしたセラーに限られます(発表では「事前の厳格な審査を通過したパートナー」に限定)。出店して間もないショップや、注文に関する評価の指標が基準に届いていないショップは、条件を満たすまで待つ必要があります。

しかも、一度使えるようになっても、その後に要件を満たさなくなれば、機能へのアクセスが取り消される可能性があります。オークションを売り方の柱にしたいのであれば、日頃の出荷や顧客対応の質を保ち、指標を落とさない運営を続けることが欠かせません。

TikTok Shop LIVEオークションを使える条件|審査・アカウント・カテゴリー

LIVEオークションを使える条件を示した図。条件1はショップの指標で、スタートアップ期間の終了、低評価率(ONRR)、注文量の制限、販売可能在庫、「セラーモード」を確認する。条件2は出品する商品で、対象カテゴリーに入っているか、出品できない商品に当たらないかを見る。中古品は古物商許可証と仕入伝票を用意する。項目が表示されないときは、条件を確認してからアカウントマネージャーかサポートに問い合わせる
ショップの指標と、出品する商品の2つを確認する

LIVEオークションを使うには、ショップの指標がTikTok Shopの基準を満たしていることと、出品する商品が対象カテゴリーに入っていることの2つが必要です。中古品を出品する場合は、さらに追加の書類も求められます。

  • セラーセンターで、ショップの指標が基準内かを確認する
  • 出品したい商品が対象カテゴリーか、出品できない商品に当たらないかを見る
  • 中古品・トレーディングカードは、追加の書類を用意する
  • オークションの項目が表示されないときは、条件を確認してから問い合わせる

セラーセンターで、ショップの指標が基準内かを確認する

セラーに求められる主な基準は、ショップスタートアップ期間を終えていることと、注文に関する低評価率(ONRR)0.7%未満を維持していることです。あわせて、重大な知的財産権の侵害がないことや、リスクの高い行為をしていないことも条件に含まれています。

配信と在庫については、次の3点も求められます。

  • 注文量の制限を受けていない
  • オークションで売るのに十分な販売可能在庫がある
  • LIVE配信を「セラーモード」で始める(「クリエイターモード」では始めない)

なかでもセラーモードの指定は、見落としがちな点です。配信を担当する人が複数いる場合は、どのモードで配信を始めるかを社内の手順書に明記しておくと、うっかりミスを防げます。

出品したい商品が対象カテゴリーか、出品できない商品に当たらないかを見る

オークションの対象カテゴリーは、食品・飲料、中古品、コレクターズアイテム、おもちゃ・ホビーをはじめ、ファッション・美容・家電・日用品まで幅広く設定されています。ただし、カテゴリーにかかわらず出品できない商品もあるので注意が必要です。

  • 政治家や政治的な話題、宗教に関連する商品(神社のお守りなども含む)
  • 故人の遺品
  • 災害が起きたときの生活必需品にあたる商品

カテゴリーごとの細かな要件は、TikTok Shopの制限付き商品のルールに従います。また、オークションに出品する商品には専用の審査があり、ポリシー違反やオークション制限カテゴリーの商品、出品情報の不備などがあると却下されることもあります。

中古品・トレーディングカードは、追加の書類を用意する

中古品をオークションに出品する場合、セラーは古物商許可証と仕入伝票を提出しなければなりません。中古のトレーディングカードのうち、販売価格が30,000円を超えるものについては、公認鑑定機関の鑑定証明書も必要です。

求められる要件やライセンスは、商品カテゴリーによっても変わります。中古品の対象カテゴリーは段階的に広げていく予定と発表されているので、自社の商材が対象に入っているかどうかは、出品前にセラーセンターで確かめておくと確実です。

オークションの項目が表示されないときは、条件を確認してから問い合わせる

オークションの項目が見当たらないときは、まずセラーセンターで、ショップスタートアップ期間を終えているか、注文に関する低評価率が基準内に収まっているかを確認してみてください。条件を満たしているはずなのに表示されない場合は、アカウントマネージャーかTikTok Shopのサポートに問い合わせるのが近道です。

この2つの問い合わせ先は、クリエイターLIVEオークションのガイドで、オークションの設定が表示されないときの対処として案内されているものです。セラー自身のオークションの場合も、同じ順番で確認していけば原因を切り分けやすいと考えられます。

TikTok Shop LIVEオークションのやり方|商品の準備から配信中の開始まで

TikTok Shop LIVEオークションのやり方を、配信の前・配信中・配信の後に分けて示した図。配信の前は①セラーセンターで出品する商品をオークション用に切り替える、②「LIVE販売」からLIVEマネージャーを開き配信の予定と出品する商品を用意する、③商品ごとの開始価格と締め切り方を決めておく。配信中は④商品の状態を見せ終えてから開始ボタンを押す。配信の後は⑤支払い待ちの注文を出荷の前に洗い出す。ほかの出し方として一時出品とサプライズセットを示した図
配信の前・配信中・配信の後の作業

LIVEオークションの作業は、配信前・配信中・配信後の3つの場面に分かれます。配信前の①〜③で商品と条件をそろえ、配信中は④の手順で1商品ずつオークションを開始します。配信後は⑤で支払いの状況を確かめてから、出荷に進む流れです。

  • ①セラーセンターで、出品する商品をオークション用に切り替える
  • ②「LIVE販売」からLIVEマネージャーを開き、配信の予定と出品する商品を用意する
  • ③配信の冒頭までに、商品ごとの開始価格と締め切り方を決めておく
  • ④商品の状態を見せ終えてから、開始ボタンを押す
  • ⑤配信が終わったら、支払い待ちの注文を出荷の前に洗い出す
  • 一点物は「一時出品」で出品し、サプライズセットは対象カテゴリーを確認して使う

①セラーセンターで、出品する商品をオークション用に切り替える

まずセラーセンターで商品の販売情報を開き、販売フォーマットを「固定価格」から「固定価格とLIVEオークション」に切り替えます。オークション用の商品には定価を入れず、その代わりに入札開始価格を設定します。

セラー向けのガイドでは、同じ操作が「商品 > 商品管理」にある「オークション商品」スイッチをオンにする手順として紹介されています。対象の商品が多い場合は、一括アップロード用のExcelでまとめてオークション商品に指定することも可能です。

サイズや色、内容量などのバリエーションがある商品なら、バリエーションごとに入札開始価格と在庫数を設定できます。配信では、オークションにかけるバリエーションを1つずつ選んで出品していきます。

②「LIVE販売」からLIVEマネージャーを開き、配信の予定と出品する商品を用意する

2026年10月27日のお知らせにより、「LIVE販売」はセラーセンターの独立したメニューになりました。LIVEマネージャーも、この「LIVE販売」から開きます。オークションのガイド(2026年9月4日更新)には、再編前の「LIVEと動画」から「LIVE販売」へ進む手順が載っているので、現在のメニューに読み替えて操作してください。

配信の予定が決まったら、LIVEイベントを作成してフォロワーに告知しておきましょう。ガイドの見出しではLIVEイベントは「オプション」扱いですが、同じ項目の本文では、配信前にイベントを作ってオークションの予定を設定するよう案内されています。視聴者を集めるという意味でも、作っておいて損はありません。

配信を始めたら、オークションタブの「+商品を追加」を押して出品する商品を選び、「追加」を押してオークションキューに並べます。キューに入れた商品は、オークションを開始するまで視聴者のショッピングバッグには表示されないので、先にまとめて並べておいても差し支えありません。

③配信の冒頭までに、商品ごとの開始価格と締め切り方を決めておく

キューに並んだ商品の横にある鉛筆アイコンを押すと、商品ごとに開始価格・オークション期間・入札モードを設定できます。開始価格の欄にはセラーセンターで設定した価格が初期値として入っており、ここで変更することもできます。

  • 開始価格:開始価格は500,000円以下で設定する
  • オークション期間:初期値は30秒で、1分か2分に変更できる
  • 入札モード:残り0秒で締め切る「時間制オークション」か、終了間際の入札で時間が延びる「延長入札」かを選ぶ

オークションが始まった商品は、あとから編集できません。キューに並べた商品の設定は、配信の冒頭で商品紹介を始める前にすべて終えておくと、当日に慌てずに進行できます。

④商品の状態を見せ終えてから、開始ボタンを押す

オークションを開始する前に商品をピン留めして見せておき、紹介が終わってから開始ボタンを押すのがおすすめです。一度開始するとピン留めを外せなくなり、商品の編集や削除もできなくなるためです。

キューの商品の横にある開始ボタンを押すと、その商品が視聴者全員の画面に自動でピン留めされ、カウントダウンが始まります。LIVEの管理画面では、残り時間と現在の最高入札額をリアルタイムで確認できます。

カウントダウンの間に次の商品をカメラの近くに用意し、キューの設定も見直しておけば、落札の発表から次の商品紹介までスムーズにつなげられます。

⑤配信が終わったら、支払い待ちの注文を出荷の前に洗い出す

配信が終わったら、LIVEの管理画面の「オークション」にある「販売された商品」タブを開き、落札者・落札価格・注文ごとの支払い状況を確認します。落札された商品はこのタブに移っており、注文もすでに自動で作成されています。

支払いが済んでいない注文があれば、出荷前に状況を確かめておきましょう。購入者のニックネームは注文一覧と注文詳細の両方に表示され、検索や並べ替えにも使えるので、対象の注文はすぐに見つけられます。

なお、梱包リストは販売者SKUの順に並びます。商品ごとのSKUの付け方をあらかじめ決めておけば、配信後のピッキングや梱包も迷わず順番に進められるはずです。

一点物は「一時出品」で出品し、サプライズセットは対象カテゴリーを確認して使う

一点物を次々に出品したい場合は、配信中に商品を追加できる「一時出品」が便利です。一時出品はショップの通常在庫とは別に管理され、オークションの配信が終わると出品は削除されます。

PCのLIVEマネージャーで作る場合は、オークションタブの「+追加」から「一時的なオークションを追加する」を選びます。アプリからも、LIVE画面の商品アイコンで「一時オークションを設定する」を選べば追加できます。主な仕様は次のとおりです。

  • 制限時間は最大5分まで設定できる
  • 1つの一時出品で、最大1,000回のオークションを実施できる
  • 商品には連番が振られ、売れるたびに番号が進む
  • 一括アップロードは1ファイル最大500行・5MBまで
  • 購入できるのはオークションの最中だけで、商品詳細ページには表示されない

もう一つの出し方であるサプライズセットは、1つの商品ではなく、複数の商品を集めた賞品プールへの参加権を入札の対象にする仕組みです。利用できるのは一部の販売者に限られ、対象カテゴリーもコレクターズアイテムと中古品だけになっています。1セットに入れられる商品は500点まで、入札の上限は100,000円です。

購入者の入札と支払いの流れ|配信中に視聴者へ伝えておくこと

LIVE配信の画面と、配信中に視聴者へ伝えておく5つのことを並べた図。①支払い方法と配送先を登録してもらう。②入札額が上がる幅と、自動入札の使い方。③時間制か延長入札か。④決済の手続きが要らないことと、取り消しの扱い。⑤支払いに失敗しても、15分の猶予のうちにやり直せる
配信中に視聴者へ伝えておく5つのこと

購入者は、支払い方法と配送先を登録してから入札します。落札すれば、注文の作成と代金の請求は自動で行われます。オークション取引ガイドでも、セラーがルール(開始価格・入札単位・カウントダウン)を説明したうえで、支払い手段と配送先を先に準備するよう視聴者に案内することが推奨されています。

視聴者の中には、オークションへの参加が初めての方もいるはずです。配信の冒頭で一連の流れを説明しておけば、入札をためらう人を減らせるでしょう。たとえば、次のような案内文を読み上げると、この章で紹介する内容をひと通り伝えられます。

> このあとLIVEオークションを始めます。入札には、配送先とカードかApple Payの登録が必要です。まだの方は、画面下の商品カードの入札ボタンから、いまのうちに登録しておいてください。今日は延長入札で行います。最後の10秒に入札が入ると、残り時間が10秒に戻ります。落札すると注文が自動で作られ、登録したお支払い方法に請求されます。落札の取り消しはできませんが、発送前ならキャンセルを申請できます。「不要になった」という理由での返品はできないので、商品の状態をよく見てから入札してください。

  • 視聴者に、支払い方法と配送先を入札の前に登録してもらう
  • 入札額が上がる幅と、自動入札の使い方を説明する
  • 時間制か延長入札かを、オークションの前に視聴者へ伝える
  • 落札後は決済の手続きが要らないことと、取り消しの扱いを伝える
  • 支払いに失敗した落札者には、15分の猶予のうちにやり直してもらう

視聴者に、支払い方法と配送先を入札の前に登録してもらう

入札に参加するには、購入者が届け先の住所と、支払い方法としてクレジットカード・デビットカードかApple Payを先に登録しておく必要があります。

購入者の画面では、次の流れで登録します。

  1. 配信画面の下にある入札商品カードで、ピンクの「xxx円で入札」ボタンを押す(金額は入札の状況で変わる)
  2. 初めての場合は利用規約を確認して「同意する」を押す
  3. 「配送とお支払い」の画面で、配送先住所とお支払い方法の右にある「追加」を押して登録する
  4. カードによっては、セキュリティコードの入力や、メールに届く認証コードでの本人確認を求められる

未登録のまま入札ボタンを押しても登録画面に進めますが、カウントダウン中に入力していると締め切りに間に合わないかもしれません。配信の冒頭やオークションの合間に、「今のうちに登録を済ませておいてください」とひと声かけておくと親切です。

入札額が上がる幅と、自動入札の使い方を説明する

入札額は、その時点の価格帯ごとに決められた幅で上がっていきます。開始価格・入札額の上限はいずれも1商品あたり500,000円で、入札額がこの上限に達すると、その入札者が即座に落札します。

その時点の入札額 1回の入札で上がる額
3,000円まで 100円
3,001円から10,000円まで 200円
10,001円から30,000円まで 500円
30,001円から80,000円まで 1,000円
80,001円から150,000円まで 2,000円
150,001円から250,000円まで 5,000円
250,001円から500,000円まで 10,000円

購入者は「上限入札(自動入札)」を使って、支払ってもよい上限額をあらかじめ設定しておくこともできます。設定すると、システムが上の表の幅に沿って代わりに入札してくれる仕組みです。入札されるのは、上限額の範囲で最高入札者でいるために必要な最低額だけです。短いカウントダウンの間に何度もボタンを押すのは意外と大変なので、視聴者にはこの機能もあわせて紹介しておくとよいでしょう。

時間制か延長入札かを、オークションの前に視聴者へ伝える

カウントダウンがどう締め切られるかは、セラーがオークション前に選んだ入札モードによって決まります。モードによって視聴者にとっての締め切りのルールが変わるため、開始前に必ず伝えておきましょう。

入札モード 締め切りのルール
時間制オークション 残り時間が0秒になったら締め切る
延長入札 最後の10秒間に入札が入るとタイマーが10秒に戻り、入札が止まるまで続く

なお、一時出品で延長を選んだ場合は、終了直前に入札が入ると、残り時間が設定した時間まで戻ります。強制終了をオンにしておけば、残り時間は戻りません。

落札後は決済の手続きが要らないことと、取り消しの扱いを伝える

落札が決まると注文が自動で作られ、落札額は登録済みのカードかApple Payに自動で請求されます。購入者が改めて決済の手続きをする必要はありません。

オークションが終わると、購入者の画面の下部に「販売済み」と表示され、それ以上は入札できなくなります。一方、セラー側には、落札者の匿名化されたユーザー名と最終的な落札額が通知で届きます。

落札そのものは取り消せませんが、発送前であれば購入者はキャンセルを申請できます。この2点をセットで配信の冒頭に伝えておけば、「とりあえず入札してみよう」という軽い気持ちの参加が減り、落札後の行き違いも防ぎやすくなります。

支払いに失敗した落札者には、15分の猶予のうちにやり直してもらう

落札後に支払いが失敗しても、15分の猶予のうちに支払い方法を更新すれば、落札者は支払いをやり直せます。この猶予の間、商品の在庫は減りません。

カードの引き落としに失敗したり、本人確認が済んでいなかったりすると、注文が「支払い待ち」になることがあります。そうした落札者には、次の手順で支払いをやり直してもらうよう案内してください。

  1. オークションの画面を閉じ、プロフィールから「自分の注文」を開く
  2. 落札した商品を探し、「支払いまたは編集」を押す
  3. 支払い方法を選んで「今すぐ支払う」を押し、「支払い完了」と表示されれば完了

支払いがやり直されないまま放置された注文は、時間切れでキャンセルになることがあります。その場合でも、商品はすぐに、または猶予が終わった後に、もう一度オークションにかけられます。

TikTok Shop LIVEオークションの開始価格の決め方|手数料と送料を引いて採算を検算する

TikTok Shop LIVEオークションの開始価格の決め方。開始価格のまま落札されたときの金額を、原価、自社が負担する送料・梱包、販売手数料、残る利益に分けた図と、送料を自社で負担しプラットフォーム割引やほかの費用がない場合に、消費税を含めずに計算した開始価格が(原価+送料・梱包)÷(1−販売手数料率)以上になる式、販売手数料の計算の元が落札額に購入者が支払った送料を足した金額であることを示した図
赤字にならない開始価格の考え方(消費税を含めない計算)

開始価格は、入札が1件しか入らなかったとしても赤字にならない金額に設定するのが基本です。原価と、自社が負担する送料・梱包に、販売手数料の分を上乗せして計算します。

  • 開始価格は「入札が1件でも売ってよい金額」にする
  • 販売手数料と送料を差し引いて、赤字にならない開始価格を出す

開始価格は「入札が1件でも売ってよい金額」にする

オークションでは入札期間の終了時点で最高額を出した入札者に商品が販売されるため、入札が1件なら開始価格がそのまま販売価格になります。セラー向けのガイドで説明されているオークションの設定項目は、開始価格・オークション期間・入札モードの3つで、開始価格とは別に落札額の下限を決める項目は挙げられていません。

だからこそ、開始価格は「人を呼ぶための安い値段」ではなく、「その金額で売れても採算が合う最低ライン」として決めておくことをおすすめします。あえて開始価格を低くして参加者を集めるセラーもいますが、その場合は安値で売れてしまう可能性も織り込んだうえで判断したいところです。

ちなみに、一時出品の作成手順では、低めの入札開始額が推奨されています(必須ではありません)。一点物を次々と出品する一時出品と、在庫を持って売る通常の商品とでは、開始価格の考え方を分けて整理しておくと迷いにくくなります。

販売手数料と送料を差し引いて、赤字にならない開始価格を出す

販売手数料は、販売手数料率×(購入者の支払額+プラットフォーム割引額−返金額−プラットフォーム割引の返金額)で計算されます。ここでいう購入者の支払額は税込の金額で、商品代金に加えて、購入者が支払った配送料も含まれる点に注意してください。

料率は商品カテゴリーごとに決まっており、販売手数料のページで「食品・ドリンク」とされているカテゴリーは7%です(ビール、ワイン、スピリッツのサブカテゴリーは一部を除き10%)。この区分が、オークションの対象カテゴリーでいう「食品・飲料」にあたります。

ここでは、送料を自社で負担し、プラットフォーム割引がなく、販売手数料と送料のほかに費用がかからないケースを想定して、消費税を含めずに計算式を示します。

  • 赤字にならない開始価格 =(原価+自社が負担する送料・梱包)÷(1−販売手数料率)
  • 利益を残したい場合 =(原価+自社が負担する送料・梱包+残したい利益)÷(1−販売手数料率)

クリエイターへの成果報酬や広告費などがかかる商品の場合は、その金額も分子に加えて計算してください。

仮の数字を当てはめると、次のようになります。

項目 1点あたり1,000円を残す場合 1点あたり2,000円を残す場合
原価(仮) 3,000円 3,000円
自社が負担する送料・梱包(仮) 1,200円 1,200円
販売手数料率 7% 7%
計算 5,200円÷0.93=5,591.4円 6,200円÷0.93=6,666.7円
開始価格(10円単位で切り上げ) 5,600円 6,670円
この開始価格で落札されたときの販売手数料 392.0円 466.9円
原価・送料・手数料を引いた残り(消費税を含めない) 1,008.0円 2,003.1円

落札額は税込の金額なので、納める消費税がある場合は、表の「残り」がその分だけ減ります。残したい利益は、消費税を納めても赤字にならないだけの幅を見込んでおくと安心です。消費税の具体的な扱いについては、税理士や経理の担当者に確認してください。

冷凍・冷蔵の食品は、どうしても送料の負担が大きくなりがちです。送料を開始価格に含めて計算するのか、購入者に負担してもらうのかは、先に決めておきましょう。購入者に送料を払ってもらう場合も、その送料が販売手数料の計算に含まれることは押さえておきたいポイントです。

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LIVEオークションに向いている商品・向いていない商品|食品の場合

LIVEオークションに向いている商品と向いていない商品を左右に分けた図。向いているのは、中古品・コレクターズアイテム、限定品・先行販売品、食品なら希少部位や数量限定の詰め合わせ。向いていないのは定価で売り続けたい定番商品で、オークションには出さず、通常の販売で扱う
1点ごとに価値が異なる商品と、用意できる数が足りない商品が向いている

LIVEオークションに向いているのは、1点ごとに価値が異なる商品や、欲しい人の数に対して用意できる数が足りない商品です。食品であれば、希少部位や数量を絞った詰め合わせが有力な候補になるでしょう。反対に、いつも決まった価格で売っている定番商品は、オークションに出さないほうが無難です。

  • 向いている:鑑定書や付属品で価値を示せる中古品・コレクターズアイテム
  • 向いている:用意できる数より欲しい人が多い限定品・先行販売品
  • 食品なら、中身と重さを言い切れる希少部位や数量限定の詰め合わせ
  • 向いていない:定価で売り続けたい定番商品

向いている:鑑定書や付属品で価値を示せる中古品・コレクターズアイテム

中古品やコレクターズアイテムは、同じ商品名でも状態や付属品によって価値が変わるため、オークションと相性のよい商品です。鑑定書や購入時の証明書、元箱がそろっていれば、配信でそれを見せること自体が、視聴者にとって入札の判断材料になります。

点数が多いときは、一時出品を使って配信中にテンポよく出品していく形が合っています。なお、中古品の出品には古物商許可証と仕入伝票が必要なので、準備は早めに始めておくと安心です。

向いている:用意できる数より欲しい人が多い限定品・先行販売品

欲しい人の数が用意できる数を上回る限定品や先行販売品は、入札が重なることで価格が上がる余地のある商品です。たとえば、数量限定のコラボ商品や、発売前の先行販売品がこれにあたります。

こうした商品を固定価格で売ると、あっという間に売り切れて、買えなかった人に不満が残ってしまうこともあります。オークションであれば、どうしても欲しい人の手に届けやすくなるうえ、競り合いの過程そのものが配信の見どころにもなります。

食品なら、中身と重さを言い切れる希少部位や数量限定の詰め合わせ

食品・飲料もオークションの対象カテゴリーなので、1頭からわずかしか取れない部位や、その配信のために数を絞った詰め合わせは十分に候補になります。産地や部位、重さ、届け方をカメラの前で具体的に説明できる商品ほど、視聴者に入札の判断材料を渡しやすくなります。

食品の場合は、賞味期限や配送時の温度帯も配信の中で伝えておきたいところです。なお、サプライズセットの対象はコレクターズアイテムと中古品に限られるため、食品の福袋のような売り方には使えません。食品は、中身をはっきり示したうえで、1商品ずつオークションにかける形になります。

関連記事:冷凍食品・精肉・シーフードをTikTok Shopで売るときのポイント|売れ筋の価格帯・評価・商品名の傾向

向いていない:定価で売り続けたい定番商品

ふだん固定価格で売っている定番商品は、オークションには出さず、通常の販売で扱うことをおすすめします。入札が伸びなかった回の落札額を見た視聴者が、「この商品はこのくらいの値段で買えるもの」と受け取ってしまうと、その後は通常価格で買ってもらいにくくなるおそれがあるからです。

定番商品はオークションの合間に通常価格のまま紹介し、ショッピングバッグから購入してもらうのが自然な流れです。オークションは「数の少ない商品のための特別コーナー」として配信の中に組み込むと、定番商品との使い分けがしやすくなります。

【事例紹介】高級和牛の希少部位をTikTok Shop LIVEオークションで販売した事例

Gastroduce Japanが支援したWAGYUMAFIA様の取り組みを示した図。高級和牛の希少部位をLIVEオークション販売し、TikTok LIVEオークションを新しい販売の型として実証した
高級和牛の希少部位を、TikTok Shop LIVEオークションで販売

食品でLIVEオークションを活用した例として、TikTok Shopの運用支援を手がけるGastroduce Japanが支援した、WAGYUMAFIA様の取り組みをご紹介します。なお、本記事を掲載しているモールハックは、Gastroduce Japan株式会社による株式会社松屋フーズホールディングスとの合弁事業です。

取り組みの内容は、高級和牛の希少部位をLIVEオークション販売するというもので、TikTok LIVEオークションを新しい販売の型として実証しました。希少部位は取れる量が限られるうえ、決まった価格を付けにくい商品です。その意味で、固定価格よりも、入札で価格が決まる売り方と相性のよい食品だと考えられます。

高単価の食品をオークションで売るなら、「どこの、何という部位を、どれだけの量、どんな状態で届けるのか」を配信の中で具体的に見せることが欠かせません。視聴者が価値に納得したうえで入札できる状態をつくれるかどうかが、価格の伸びを左右するのではないでしょうか。

食品のLIVEオークションについて、企画から配信当日の進行、落札後の出荷までまとめて相談したいという場合は、モールハックの食品特化TikTok Shop運用代行も選択肢の一つとしてご検討ください。

TikTok Shop LIVEオークションの注意点|規約違反とトラブルを避ける

LIVE配信内での入札は、すべてカウントダウン入札機能を使って行うという前提と、5つの注意点を示した図。台本から当たり外れや値上がりを連想させる言葉を外す。プレゼント企画はオークションと別のコーナーにする。発送前のキャンセル申請と返品の条件を案内文に含める。食品は梱包後の重量で登録し、「注文の自動同梱」を有効にする。中古品は古物営業法の届出が要るかを警察署に問い合わせる
規約違反とトラブルを避けるための5つの注意点

LIVE配信の中で競りを行うときは、必ずTikTok Shopのオークション機能を使い、取引ガイドで禁止されている演出や表示を避けなければなりません。あわせて、落札後のキャンセルや返品の扱いも、あらかじめ視聴者に伝えておくことが大切です。

LIVE配信内での入札は、すべてカウントダウン入札機能を使って行う決まりになっており、この機能を使わないオークションは禁止されています。たとえば、コメント欄で金額を競ってもらい、いちばん高い金額を書いた人に売る、といった進め方は規約違反になるので避けてください。

  • 配信の台本から、当たり外れや値上がりを連想させる言葉を外す
  • プレゼント企画は、オークションと別のコーナーにして応募条件を分ける
  • 発送前のキャンセル申請と返品の条件を、案内文に含めておく
  • 食品は梱包後の重量で登録し、「注文の自動同梱」を有効にしておく
  • 中古品を出品するなら、古物営業法の届出が要るかを警察署に問い合わせる

配信の台本から、当たり外れや値上がりを連想させる言葉を外す

入札に応じてランダムに特典が当たるような、ギャンブル的な手法は禁止されています。また、利益・希少性・価値を保証するような表現や、「10倍の価値」のように誤解を招く価格の見せ方も認められていません。

食品の場合も、「この部位は今後値上がりする」「今後もう手に入らない」のように、根拠のない値上がりや希少性をあおる言い回しには気をつけたいところです。欠陥を隠したり、商品情報を十分に伝えなかったりすることも禁止されているので、話す内容は産地・部位・重さなど、事実で示せる情報に絞るのが安全です。

プレゼント企画は、オークションと別のコーナーにして応募条件を分ける

プレゼント企画は、入札や購入と切り離して実施する決まりになっています。オークションを賞品や報酬、プレゼント企画と結び付けることは禁止されています。

たとえば「落札者にだけ、くじで決まるおまけを付ける」「入札回数の多い人にプレゼントを贈る」といった企画は、この禁止事項に触れるおそれがあります。プレゼント企画で配信を盛り上げたい場合は、オークションのコーナーとは時間を分けたうえで、応募条件に入札や購入を含めないようにしてください。

発送前のキャンセル申請と返品の条件を、案内文に含めておく

落札は取り消せませんが、発送前であれば購入者はキャンセルを申請でき、セラーは2営業日以内に対応しなければなりません。期限内に対応しなかった場合、申請は自動で却下されます。

オークションで販売した商品のキャンセル・返品に関する主なルールは、次のとおりです。

  • 購入者の法的な権利に反する形で、キャンセルや返金の申請を拒否してはいけない
  • 「不要になった」という理由では返品できない
  • 返品するときは、購入者が配達日から14日以内に商品を返送する
  • 返品の申請にはセラーの承認が必要で、返送後2〜4営業日のうちに承認か却下を決める(期間は商品の金額で異なる)
  • 返送された商品の状態に応じて、一部返金を提案できる
  • 購入者が配達を拒否したり、荷物を受け取らなかったりしても、自動返金の対象にはならない

「いかなる場合も返金不可」といった表示も禁止されています。返品できるケースとできないケースは、配信の冒頭でルールの一つとして説明しておくと、後々のトラブルを防げます。

食品は梱包後の重量で登録し、「注文の自動同梱」を有効にしておく

オークションの商品は、出品時に重量と寸法を正確に登録しておけば、配送料の収支が思わぬマイナスになるのを防げます。食品は保冷材や箱の重さも発送時の重量に含まれるため、梱包した状態で量った値を登録するのがおすすめです。

日本では、オークション商品の注文に専用の一括配送の仕組みが使われており、同じ購入者が落札した複数の商品をまとめて発送できます。さらに、セラーセンターで「注文の自動同梱」を有効にしておくと、LIVE配信中のオークションの注文と「今すぐ購入」の注文も、1件の配送にまとめられます。

中古品を出品するなら、古物営業法の届出が要るかを警察署に問い合わせる

古物営業法第10条は、古物商が古物市場の外で競り売りをするとき、事前に公安委員会へ届け出ることを定めています。インターネットなどの電気通信回線を使って買受けの申込みを受ける競り売りについても、別に届出の規定が設けられています。

一方で、古物競りあっせん業者のあっせんを受けて取引する場合には、第1項から第3項は適用されません。自社の中古品のLIVEオークションがどちらにあたるのかは判断に迷うことも多いと思いますので、営業所を管轄する警察署に事前に問い合わせておくと確実です。

TikTok Shop LIVEオークションに関するよくある質問

疑問を浮かべる担当者のまわりに、Q1〜Q5の話題のアイコンを置いたイラスト。円は手数料、値札は入札がなかった商品、矢印の循環はキャンセルを表す。人物はクリエイターのLIVE配信、LIVEの電波はアプリでの出品を表す
TikTok Shop LIVEオークションに関するよくある質問

最後に、LIVEオークションを始める前に担当者の方が気になりやすい点を、Q&A形式でまとめました。

Q1:手数料はいくらですか?

オークションで売れた注文にも、通常の販売と同じ計算式で、カテゴリー別の販売手数料がかかります。販売手数料のページには、LIVEオークション専用の料率は掲載されていません。

手数料の対象になるのは、支払いと配達が完了した有効な注文です。落札後にキャンセル・返品・返金があった場合は、その商品にかかった販売手数料がセラーに返金されます。

Q2:入札がなかった商品はどうなりますか?

入札が1件もなかった商品には「入札なしでオークション終了」と表示され、設定を見直してもう一度オークションにかけるか、キューから外すかを選べます。再度オークションにかける前に、開始価格などの設定を編集することも可能です。

一時出品の場合、入札がなかった回の番号は次の回にそのまま引き継がれます。一方、落札されたものの15分以内に支払いがなかったときは、次の回から新しい番号に進みます。

Q3:落札後にキャンセルできますか?

落札そのものは取り消せず、通常の購入で認められている1時間の無料キャンセルも適用されません。ただし、発送前であれば購入者はキャンセルを申請できます。

また、配達予定の時間を過ぎても荷物が届かない場合、購入者はキャンセルか返金を申請でき、その申請がプラットフォーム側で自動承認されることもあります。出荷が遅れそうな商品は、オークションに出す数をあらかじめ絞っておくほうが安全です。

Q4:クリエイターのLIVE配信でもオークションはできますか?

はい、できます。セラーが「クリエイターLIVEオークション」を設定すれば、提携したクリエイターのLIVE配信で自社の商品をオークションにかけられます。成果報酬率は、落札金額の範囲ごとにティアを最大3段階まで設けて決める仕組みです。

コラボの形式は、幅広いクリエイターに参加を呼びかける「オープンコラボ」と、相手を選んで招待する「ターゲットコラボ」の2つから選べます。招待した後に成果報酬率を変更できるのは、引き上げる場合に限られます。そのため開始価格は、成果報酬を支払っても利益が残る金額にしておくことが大切です。

なお、通常のアフィリエイト成果報酬を設定済みの商品は、そのままではクリエイターLIVEオークションに使えません。成果報酬を解除するか、商品を複製して使う必要があります。また、招待に加えられるのは事前に作成したオークション商品で、一時出品(クリエイター向けのガイドでは「臨時オークション」)の商品は加えられません。

Q5:スマートフォンのアプリだけで出品できますか?

一時出品であれば、アプリだけで作成から出品まで完結できます。配信中のLIVE画面で商品アイコンを押し、「一時オークションを設定する」から作成します。一方、セラーセンターで用意した商品をオークションキューに入れて条件を決める手順は、PC版のLIVEマネージャーの画面で案内されています。

サプライズセットも、作成はPC版のLIVEマネージャーで行いますが、編集と公開はアプリからも可能です。スマートフォンで配信する場合でも、商品の準備と開始価格の設定は配信前にPCで済ませておくと、当日の操作をぐっと減らせます。

TikTok Shop LIVEオークションのまとめ

TikTok Shop LIVEオークションの要点を、とは、メリット・デメリット、使える条件、やり方、購入者の流れ、開始価格、商品・事例・注意点に分けて並べた図。まずはセラーセンターで条件を確かめ、出したい商品を選び、開始価格を計算するところから始める
まずは条件を確かめ、商品を選んで開始価格を計算するところから

最後に、TikTok Shop LIVEオークションの要点を振り返っておきましょう。

  • とは:LIVE配信の中で商品を競りにかけ、入札期間が終わった時点の最高額で販売する機能です。日本では2026年4月8日に提供が始まりました
  • メリット・デメリット:価格は入札で決まり、落札と同時に注文が確定し、代金も登録済みの支払い方法へ自動で請求されます。その反面、入札が少ないと開始価格の近くで売れてしまうこと、1商品ずつの段取りが必要なこと、条件を満たしたセラーしか使えないことには注意が必要です
  • 使える条件:スタートアップ期間の終了やONRR 0.7%未満などの基準を満たし、商品が対象カテゴリーに入っていることが条件です。中古品の場合は、古物商許可証と仕入伝票も必要になります
  • やり方:配信前に販売フォーマットを「固定価格とLIVEオークション」に切り替え、「LIVE販売」から開いたLIVEマネージャーで商品を並べて、開始価格・時間・入札モードを決めます。配信中は商品を見せてから開始し、配信後は「販売された商品」タブで支払いの状況を確認します
  • 購入者の流れ:入札前に、カードかApple Payと配送先を登録してもらいます。入札モードと、「落札は取り消せないが、発送前ならキャンセルを申請できる」ことは、配信の冒頭で伝えておきましょう。支払いに失敗しても15分の猶予があります
  • 開始価格:入札が1件でも売ってよい金額にするのが基本です。送料を自社で負担し、プラットフォーム割引やほかの費用がない場合は、消費税を含めずに(原価+送料・梱包)÷(1−販売手数料率)以上で計算し、納める消費税の分も見込んでおきます。購入者が払う送料も、販売手数料の計算に含まれます
  • 商品・事例・注意点:一点物や数量限定の商品、食品なら希少部位が向いており、定番商品は通常の販売に残すのがおすすめです。ギャンブル的な演出や、プレゼント企画と入札の結び付けは禁止されています。返品の扱いは配信中に伝え、中古品を扱うなら古物営業法の手続きも確認しておきましょう

まずはセラーセンターで自社のショップが条件を満たしているかを確かめ、オークションに出したい商品を選んで開始価格を計算するところから始めてみてください。食品のLIVEオークションを企画から配信の運営まで任せたいという場合は、モールハックの食品特化TikTok Shop運用代行までお気軽にご相談ください。

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